ゆうたクラブ日記

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ヲタレンジャー#3

「お前はそれをおかしいと思わないのか。」

その声の主は地球人の指揮をとっている奴だった。

第2話【気】

「お前はそれをおかしいと思わないのか。」

「それってなんだよ。」

「その、武器と化した光る棒のことだ。」

「光る棒じゃないケミカルライト、またはサイリュームだ。それにこれは武器なんかじゃない。歴とした道具だ。」

「じゃあ何故それで戦っているんだ。」

「それは…。」

答えられなかった。限定品の取り合いの時にこれで殴り合うことはよくあった。でも今のHikaru-Bouは朱で染まっている。自分の着ているこの赤いスーツだって、黒っぽい朱で染まっていた。これを殺し合いの武器として使っているのには、違いなかった。

「そもそも、ヲタク達が踊りのために使っていた物が何故、殴り合いの道具になるんだ。おかしいと思わなかったのか。あんなにヲタクの学習をして。」

「そう、だよな。」

「限定品の数が1個や2個というのもおかしい。何かの政策なのか。」

「地球のヲタクはどうなんだ。戦いはないのか。」

「あるわけがない。限定品を持つ者を羨ましいと思うことはあっても、戦う事はない。ヲタクのほとんどが日本に集まるしな。日本じゃ戦いは法律で禁止されてる。」

「俺に、俺に地球のヲタクを見せてくれ。」

「そうか…。ついてこい。見せてやる。本当のヲタクって奴を。」

光のコウモリ#3

Ⅲ:【あの日あの時】

 「暗黒タイヤン…。お前、どうやって。」

「知らねーのかよ。俺らが倒された後を。UFO型のガルスが回収してくんだよ。まるでお前らに倒されたみたいな状態にして。」

「UFO型の…ガルス。いたような。いないような。」

「そうだ。そこの緑。お前の中のガルスを操ったのもそいつだ。奥さん死んだろ。それ、お前がやったんだぜ。それにしても、上司に怒られたからってガルスを生むとはな。」

「お前…。大丈夫か。鷹杉。」

「お。またか。」

「ってめえぇぇぇええええ!」

「おお。怖い怖い。パワーアップした俺様にはその全身タイツ(仮)じゃかなわねぇぜ。」

「ウオオオオオォォォォォオオオオオオ!!!!」


ヲタレンジャー#2

 「ガルスが生まれた、本当の理由は」「バーバラの言った、トモダチってのは」

そんな話を残りのガルスを倒す、大合戦の前に聞かされた。

第1話【煙】

 「我らの国の文化を潰されると困る。力を貸してくれヲタレンジャー。」

「国長、勿論です。我々だってヲタクです。この文化を潰されると困ります。」

「そうか織田句房。さすがリーダーだ。返事が良い。」

「そろそろだ。出動せよ。ヲタレンジャー。」

 いくら相手が文化を潰すと言い出した悪党であっても、やはり殺すのには、抵抗があった。いつもの限定品の取り合いで闘うとはいえ、殺すのには慣れない。

限定品の取り合いで鍛えられたせいで、“Hikaru-Bou”をマッハ3で振れるようになってしまった。

これがここで役に立つとは。いろんな事をやって見るもんだなぁ。

「お前はそれをおかしいと思わないのか。」

どこからか声がした。

光のコウモリ#2

Ⅰ:【敵の復活】

 辛い過去を未来に変えるため、紙ヒコーキを飛ばした。それは、中学生の頃好きだった子に手伝ってもらって取った、100点のプリントで作ったものだった。

出来事が起きたのは、紙ヒコーキを飛ばした墓地から帰ろうとした時だった。

そこにあったお墓から、俺らが昔倒したはずのタイヤ型のガルスが現れたのだ。

そいつの名前は『暗黒タイヤン』

かつて俺を憑依させたやつだ。

ガルスは通常、人間に取り付くことで力を拡大させる。しかし、一部の自我を持ったガルスは人間を憑依させる。つまり、取り込むことができる。

自我を持ったガルスは強く、なかなか倒すのは難しい。

俺と鷹杉はそんな奴を目の前にしていた。

ヲタレンジャー#1

 どっかの偉い人が言った。ヲタクは文化だと。

しかし、それを気持ち悪がる人がいる。

ヲタクの心を守るヒーロー。それが、ヲタレンジャーだった。


プロローグ【ヲタク】


「謎の飛来物がヲタク星に接近中。」

その言葉は、ヲタク星全土に国際宇宙センターNASOから配信された。

飛来物の形はとぐろを巻いた蛇のような形で、地球で言うう⚪︎この形だった。

なぜ、ここで地球の話が出てくるかと言うと、その飛来物が地球の日本から飛ばされた宇宙船だっただからなのだが、兎に角それは「ぴちゃん」と音を立てて落ちてきた。

中からは100人くらいの地球人が出て来て、この星の文化を潰すと言い出した。

そこでやっと出てくるのがヲタレンジャーなんだけど。

おっと、喋りすぎた。僕はガルスを倒しに戻るよ。ヲタク星の住民ではなく、バット7号として。