15:朝飯
外には雨が降り、水を弾きながら走るタイヤの音が聴こえ、鳥のさえずりが聴こえる。いつもと何も変わらない朝だった。
「さぁ、朝飯だ」
烈斗さん達の家という以外は。「今日はB地区の見回りだ」
「おはようございます」私は目をこすりながら言う。
「あぁおはよう」
「お前が4号だな」イエローの誰だっけ。
「私はイエローの3号の三日月紀伊よ。よろしく」
「こちらこそお願いします」綺麗なでも、クールな雰囲気の人だ。
「騙されんなよ」烈斗さんの声だ。「それでもこいつはこの団の中で一番の力持ちだ」
ブルーは仕事で部屋には居ず、静かな朝が始まろうとしていた。