光のコウモリ#2
Ⅰ:【敵の復活】
辛い過去を未来に変えるため、紙ヒコーキを飛ばした。それは、中学生の頃好きだった子に手伝ってもらって取った、100点のプリントで作ったものだった。
出来事が起きたのは、紙ヒコーキを飛ばした墓地から帰ろうとした時だった。
そこにあったお墓から、俺らが昔倒したはずのタイヤ型のガルスが現れたのだ。
そいつの名前は『暗黒タイヤン』
かつて俺を憑依させたやつだ。
ガルスは通常、人間に取り付くことで力を拡大させる。しかし、一部の自我を持ったガルスは人間を憑依させる。つまり、取り込むことができる。
自我を持ったガルスは強く、なかなか倒すのは難しい。
俺と鷹杉はそんな奴を目の前にしていた。