ゆうたクラブ日記

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とけるまでの1週間 第2章

【溶けてからの13年後〜涙探偵〜】

 #1

 私があの人を失ったのは7つの時でした。

「改めてあの人とは誰ですか。」

友達、いや恋人でした。あの人が天国へ行ってから気付いたんです。好きだったんだなぁって。

「名前は。」

ヒロキ…です。ずっと忘れません。

「何かその人のものはありますか。」

ヒロキの手紙と手袋があります。

「少し貸してください。」

何をするんですか。

「その人を調べるだけですよ。」

そうですか…ならいいんですが。

「では、これはお返ししておきます。」

これであの人の家がわかるんですね。

「はい。この世界も変わりましたからね。今採取したDNAのデータから、似たデータを探して家を見つけます。」

お金は。

「あなたの涙次第です。」

とけるまでの1週間#2

第2部


 あれから数日後。魔法で男の子の命が天国へ行く前の日

2人は雪だるまを作りました。それは楽しい楽しい時間でした。

雪だるまに使う手袋は、2人の付けていた手袋を片方ずつ使いました。


空は暗くなり、2人は家に帰りました。

男の子は家に着くとその瞬間ある“記憶”が蘇りました。1週間後の女の子の誕生日です。

しかし、男の子は明日天国へ行ってしまいます。男の子は女の子に当てて手紙を書き始めました。

ーー手紙を書き終わると男の子は家を飛び出しました。

魔女の家に向かったのです。

しかし、男の子は魔女の家に着く前に雪だるまの所に行きました。

男の子の手袋の方に手紙を入れ、再び、男の子は魔女の家に向かいました。


魔女の家に着くと、男の子は必死に魔女に“命を伸ばしてくれ”と頼みました。しかし魔女は“かけた魔法は戻せない”と、言います。

それでも頼み続ける男の子に驚いた魔女は、男の子にもう2つ目の魔法をかけました。


次の日、男の子の命は魔女の説明どおり、あの雪だるまに宿りました。雪だるまがとけるまでが、男の子の命です。

男の子は少しずつ溶けながらもがんばって、踏ん張って、女の子の家に向かいました。

雪だるまになっても動けたのは、男の子の起こした奇跡だったのでした。

完全に雪だるまがとけるまでの1週間。その、1週間かけて男の子は女の子の家の前に着きました。

しかし、女の子は男の子が天国へ行ってしまったショックで家から出れません。


 あれからしばらくたって、久しぶりに女の子は外に出ました。

女の子は外に落ちている2つの手袋に気づきました。

女の子のと、男の子のと。

男の子の方にしわくちゃな2つ折りの紙が入っていました。

それは男の子からの手紙でした。

「お誕生日おめでとう。そして、ありがとう。僕は君の事が大好きだった。」

それを読んだ女の子は泣いて、泣いて、泣きました。


続く。

とけるまでの1週間


第1部


遠い昔のこと。

ある小さな森の中に男の子と女の子が住んでいました。2人は仲良しで、毎日2人で遊んでいました。お絵描きをしたり、しりとりをしたり…。その日も2人はおいかけっこをして遊んでいました。だんだん、だんだん森の奥に入っていきました。

森の中で2人は1つのお家を見つけました。男の子のでも、女の子のでも無い小さな古い家です。2人はお家の中に入ってみました。暖炉には大きな釜があり、少し不気味で、外見こそ違いますが、まるでヘンゼルとグレーテルのお菓子の家です。

しばらくすると男の子は怖くなってきました。魔女が住んでたら、魔女が帰ってきたらどうしよう。と、思ったのです。男の子は外に出ようと女の子の腕を掴みました。男の子は腕を掴んだまま走り出しました。すると男の子の腕はテーブルの上のツボに当たりました。

ツボはクルクルと回り、床に落ちて割れてしまいました。丁度家に帰ってきた魔女は割れたツボを見て凄く起こりました。

ーー起こった魔女は男の子に魔法をかけました。


ヲタレンジャー#5

 「皆、戦いをやめるんだ。」

皆はス○ラトゥーンをしていた。

第4話【終】

 「なんだゲームをしているじゃないか。」

「しかもイカゲーって。(笑)」

「意外と平和は近くのあるのかもな。」


ーそして1週間後。


 国王は国民に倒された。独裁政治もあったからだろう。

織田により、国の平和は守れた。



ーはずだった。





一旦終了

闇夜に咲く花のヲタクコウモリ

 やはり、烈斗は置いていくしかないか。

バック・トゥ・ザ・フューチャー 

 過去を直せばガルスがいなくなると思ったがそうではないようだ。

私があの星がしっかりと平和を保てると思ったのが悪かった。あの星はあの出来事から約1年で衰退した。バーバラを倒しても、ガルス自体がガルスを生み出している。

やはり私の代まで戦い続けるのか。あの時私がしっかりあの星を守っておけば。

とにかく、烈斗はこの時代に置いていこう。何かを変えてくれるかもしれん。

 

サンタクロースとして。さよなら。

親として。また会おう。

 

 

10/21Twitterにあげた特別編です。

ヲタレンジャー#4

「ついてこい。見せてやる。本当のヲタクって奴を。」

そう言った地球人軍の指揮官は、俺をあいつらが乗ってきた宇宙船に乗せた。

第3話【心】

ブチャッという音を立てて宇宙船は飛び立った。筒状の内部は小さな丸い窓があるだけの小さなものだった。兵士達が乗っていた所は着陸時に潰れたという。帰りは迎えが来るらしい。

「どうだ。座り心地は。」

俺が座っている、歪な長細い茶色のソファーについてだろう。

「柔らかい。なのに座りにくい。なんだか体が座るのを避けようとしている。その為、脚が痛い。」

「ハハハ。そうか。じゃあ立ってろ。そっちのほうが楽だ。もう、着くしな。」

ハンドル上の表示には「【地球-秋葉原上空】3km先を右に その次5km直進 目的地はすぐ下」と、表示されていた。どうやら大気圏はとっくに抜けたらしい。速すぎて暑さも感じなかった。

「ほら、下を見ろ。ここが秋葉原、地球のヲタクの聖地だ。ちょうど今日は初子ミクの限定品発売の日だ。個数は200個。買う為にはネット、又は現地での抽選が必要だ。抽選程平和に限定品を買う方法は無い。」

「抽選...とはなんだ。どんな戦いなんだ。」

「戦いでは無い。抽選っていうのは、くじと同じで第三者が当たりを決める事だ。」

「抽選…なら戦いも無くなる。王にそう言ってみよう。」

「そうだ。それでこそヲタクだ。では帰るとするか。」

「ああ。ありがとう。」

「礼には及ばない。私達はこの為に来たんだ。」

ヲタレンジャー#3

「お前はそれをおかしいと思わないのか。」

その声の主は地球人の指揮をとっている奴だった。

第2話【気】

「お前はそれをおかしいと思わないのか。」

「それってなんだよ。」

「その、武器と化した光る棒のことだ。」

「光る棒じゃないケミカルライト、またはサイリュームだ。それにこれは武器なんかじゃない。歴とした道具だ。」

「じゃあ何故それで戦っているんだ。」

「それは…。」

答えられなかった。限定品の取り合いの時にこれで殴り合うことはよくあった。でも今のHikaru-Bouは朱で染まっている。自分の着ているこの赤いスーツだって、黒っぽい朱で染まっていた。これを殺し合いの武器として使っているのには、違いなかった。

「そもそも、ヲタク達が踊りのために使っていた物が何故、殴り合いの道具になるんだ。おかしいと思わなかったのか。あんなにヲタクの学習をして。」

「そう、だよな。」

「限定品の数が1個や2個というのもおかしい。何かの政策なのか。」

「地球のヲタクはどうなんだ。戦いはないのか。」

「あるわけがない。限定品を持つ者を羨ましいと思うことはあっても、戦う事はない。ヲタクのほとんどが日本に集まるしな。日本じゃ戦いは法律で禁止されてる。」

「俺に、俺に地球のヲタクを見せてくれ。」

「そうか…。ついてこい。見せてやる。本当のヲタクって奴を。」